演劇鑑賞録 ’04

「リア王」
「加古隆 ピアノソロコンサート」
「ミス・サイゴン」
「オイディプス王」
「シンデレラ」「赤毛のアン」
「野村万作萬斎狂言公演」
「天平楽府」
「noizm04」


「リア王」2004.12.15 りゅーとぴあ

最近、何を基準に観たい演劇を決めているのか考えてみた。
今回の場合、栗田演出、宮川音楽、白石主演、美咲出演が理由。
そして、観た感想といえば、マクベスの方が面白かったかも?
宮川先生の音楽が少なくて残念だった。
白石さんの演技を間近に観られて、やっぱりすごい人だって思った。
美咲の気になるしぐさ(くせ?)が抜けていて、良くなっていた。
可愛く愛らしいコーデリアの出番が少なくて、寂しかった。
夢と星の二人が濃かった・・・。
彩、今までのイメージを覆す役だった。

やっぱり身内感覚で見に行っているような気がする私。
もう栗田・宮川コンビの観劇皆勤賞じゃなくてもいいかも。
たまには違う演出家の劇を観てみようかなあ。

今、りゅーとぴあに出ている役者が、別の演出家の劇に出てくれたら面白そう。
それは無理か?

「加古隆 ピアノソロコンサート」2004.10.20 りゅーとぴあコンサートホール

観劇じゃないのに書いちゃっていいのか?(笑)
加古隆さんは、旦那さんが好きな作曲家でNHKの「映像の世紀」でのメインテーマ
「パリが燃えている」が有名なピアノ弾きさんです。
ちりちりパーマ頭に帽子がトレードマーク。
生演奏聴いてきました。
いやーアリーナは緊張します。曲のはじめはものすごく音がなくなって
ぴーんと空気が張りつめるのです。みんな聴くぞ態勢。
そしてピアノの音は、客席に広がります。うへー飴も口の中で転がせないくらい緊張。
音出しちゃダメ、みたいな。
こういうコンサートは疲れます・・・。
第2部は知っている曲が多かったな、NHKのドキュメント番組のテーマ曲とか
「白い巨塔」とか、「映像の世紀」からも何曲かやりました。
コンサート終わってから、NT21の協賛だったことを知り、周りを見回すと
・・・会社員らしき人発見、動員か、そんなに認知度がないのか?
東京では暮れにオーチャードホールで白い巨塔のコンサートがあっるってのにさ。
イマージュってCDにも参加してるのにさ。
2階席は人いなかったのが残念。
・・・台風来たからかなあ?

「ミス・サイゴン」2004.10.14 帝国劇場

エンジニア/筧利夫、キム/笹本玲奈、クリス/井上芳雄、ジョン/岡幸二郎、
エレン/石川ちひろ、トゥイ/泉見洋平、ジジ/平澤由美

北海道旅行最終日カシオペアに乗って到着した東京、さすがに疲労もピークで
このまま観劇できるのか?と思いつつも、ヘロヘロになりながらなんとか観ました。
やっぱり初演と比べてしまいます(^^;
全体的に若いなあと感じたことと、ストーリーが希薄に感じたこと、これが今回の感想です。
訴えかける歌も、響いてこなかった・・・。
レ・ミゼラブルを見慣れてしまったせいなのかなあ(笑)
市村エンジニア、本田キム、岸田クリス、鈴木エレン、山口ジョンが懐かしいです。
日本語版の初演CDを買ってくればよかった・・・。

時間とお金があったら、リベンジしたいけどムリだなあ。
新妻キム、坂本ジョンと再演の市村エンジニアが観たいな。

http://www.toho.co.jp/stage/miss_saigon/welcome-j.html

「オイディプス王」2004.8.30 ビデオ録画

アテネ公演の舞台がETV芸術劇場で放送されたのを見た。
主演は野村萬斎。
感想は衣装がキレイだったと、なんとも救われない筋書きだなあと二つ。
衣装担当は誰だったんだろう、あとで調べてみよう>前田文子 さん、他の舞台も調べてみよう・・・。
神話題材のお話は、救われない悲劇が多い。
親と子と、男と女の関係が入り交じる。
ある国の王が「自分は子に殺される」という神託を成就させたくなくて、
我が子を殺せと家来に託したが、家来は可哀想に思い遠い国の羊飼いに子を託す。
まわりまわって子が国に戻り、その上親殺し神託は成就されていたと言う話。
しかも王妃と結婚して子も成しているから、自分の親との子を作ったわけだ。
あああ、救われない。
でもおもしろかった。鋼太郎さん太った?
蜷川幸雄のロミジュリ、芸文でやるんだよなあ。
藤原君と杏ちゃん、観たいけどチケット取れなさそう。うーむ。

「シンデレラ」2004.8.15 りゅーとぴあ

久しぶりに芸文演劇公演のお手伝いに関わったこの作品の本番を観た。
実はシンデレラは通し稽古も観て、新発田公演も観ているから、3回目(笑)
でもだんだんと進化していて面白い。演出が変わったり、衣装が替わったりしている。
そういえば、開演5分前チャイムが劇中歌のオルゴールバージョンだったのも感動。
でも何回も観ているせいで気づくのか、喉がお疲れのようで、
うまく音階がとれていなかったり、かすれていたり、のびがなかったのが残念。
疲れがピークなので仕方がないことなんだろうけど、残念。
残念ついでにもうひとつ。
カーテンコール最後まで観られませんでした。だってロビーの取材があったんだもん。
スタッフ参加って、ツライね。

「赤毛のアン」

赤毛のアンは再演。前作も観たのだけど、役者が変われば芝居が変わる。
1幕のアンがセリフが聞き取りにくいのが残念だけど(彼女の今後の課題だね)、
マシューもマリラも、この解釈はこの解釈で好き。
(そういえば、楽屋には初演のマシューとマリラがいた)
今回はマリラでも泣きました。マリラの印象が強かったな。
あと、なんてったってギルバートが好き(笑)
初めて3階席で観たのだけど、上にいる方が全体の動きが見られていいです。
流れがキレイでした。時計の表現の所なんか好き。
いつも思うんだけど1幕終了と、2幕終了が唐突。客の拍手も出遅れるようでした。
私はここで終わるって分かってるから、心の中で「もう終わったよ」て思うのよね。
先に拍手すればヨカッタのか・・・。
この作品のカーテンコールも観ていません。しくしく。

初日を観ていないから分からないけど、初日の方が出来が良かったのかな?
それともやっぱり千秋楽の方がいいのかな?
「いい日」と「わるい日」があるのは、大人の公演も子供の公演も一緒だけれど、
私は毎回が「いい日」であって欲しいなと思っている。
そして欲を言えば「昨日より今日、今日より明日」。
それを望むことは、罪なのだろうか。それとも子供だから仕方ない、なのだろうか。

「野村万作萬斎狂言公演」2004.8.3 りゅーとぴあ能楽堂

もう、このシリーズは6回目ですね。
パンフレットに使われている写真が、やや若い気もしますが(笑)
万作さん好きな旦那さんと、萬斎さん好きなぱせりで行ってきました。

まず最初は「棒縛」
若者3人が演じます(笑)太郎冠者が萬斎さんで、主が高野さん、次郎冠者は深野さん。
主は、留守の間に家来が酒を盗み飲むので困っている。
どうにかこらしめたい!そして思いついたのは、縛ること。
太郎冠者が習っている棒術を披露してもらい、
その棒がちょうどいい具合になったときに縛ってしまう。
手伝ってもらった次郎冠者の手も、後ろで縛ってしまう。
そんな自由の利かない二人が、それでも酒を飲もうとする話です。
実際に縛られているのに、がんばって戸を開けたり、酒をくんだりするしぐさがおもしろいです。
そして舞。
普通は扇を使うのに、扇を使わず縛られたままで表現するのが見物です。
萬斎さんの仕草と表情が、滑稽でおもしろかったですよ。
狂言でも、こんな表現の仕方をするのかな?
旦那さんは「ちょっと演劇的じゃない?」なんて言ってました。

次は旦那さんのメイン、年輩者3人の演じる「泣尼」
僧が万作さんで、施主は万之介さんで、尼は石田さんです。
みんな重要無形文化財総合指定者ってところが、すごい!
この話は、施主が僧に説法を頼みに行くのだが、面倒で行きたがらない僧が
お布施の金額を聞いて、自分が行くと決め、その退屈な説法に演出を頼もうと
何を聞いても泣く尼に会いに行きます。
年寄りの尼も最初は行くのをしぶりますが、お金をもらえると聞いて同行することに。
しかし、説教が始まると尼は眠りだしてしますのです。
尼の演者石田さんは、中腰で歩き、途中ふるふる震えて、愛くるしいおばあちゃんに見えました。
そのおしりがプリティ。

来年の春の劇場狂言には、野村家親子3代の舞台が見られるようです。
そして「まちがいの狂言」も再演が決定したとか。
ETVでオイディプスの劇場中継もあるしね。
野村家ファンはしばらく楽しみが続きそうです。

「天平楽府」2004.6.27 りゅーとぴあコンサートホール

ワールドミュージックシリーズ2回目です。
1回目は去年の冬に聴いた「声明」だったので、お金のない我が家はパス。
客数は以前の声明と同じくらいで少なかったものの、
まあこんなもんなのか?とも思ったりして。
「正倉院にある楽器を復元した音楽」なんてふれこみだったので、日本古曲かと思っていたら
中国から渡ってきたものらしくて、楽器も見たことのないものが多かったです。
でも琵琶とか笙とかは分かったけどね。
楽器は装飾がキレイで、すっごく重そうでした。
曲調は中国系です。
作曲・音楽監督の人も演奏をしていましたが、紹介によるとすごい人らしく
「ラストエンペラー」や「遙かなるシルクロードの調べ」とかやった人なんだって。
でもその曲が流れなかったから、分かる曲と言ったら
結婚式で流れる「越天楽」とNHKドラマ「陰陽師」の曲だけでした。
「聖徳太子」の曲もあったけど、ドラマ見なかったからよく分かんないです。
オリジナルもやる作曲者なら、みんなが分かる曲をプログラムに入れてもいいと思うナ。
そうじゃないと寝る・・・。
まあ、聴くは経験也。

追記:K子さんが着物を着ているのを見て、私も着物にすればヨカッタと思った。

「noizm04 SHIKAKU」2004.6.7 りゅーとぴあ

野村狂言のチケット取りの後、アプリコットの用事で事務所に行ったら
急にゲネプロ(本番並みリハーサル)の招待状が2枚手に入って、
旦那さんと行くことになりました。
どんな関係で招待されたのかよく分からないけど、
中央高校ダンス部と思われる女子高生を多数発見(笑)
どんな関係って「私も」だよね・・・。

立ち見と聞いていたので、客席でもなにかするの?と思っていたら
客席は普通。
「順次ステージにご案内します」って言われて
ん?ステージに?と、待っていたら幕が上がって
そこに白い壁と通路と空間が現れました。
たしか、建築家も協力していたこの舞台、なるほどー。
さながら街角のようです。
ダンサーは不意にやってきて、不意に踊り始めます。
しかーも、ものすごい接近します。びっくりだ。
あちこち歩きながら、ダンサーを追いながらショー?は続くのです。
途中暗転、壁が天井に上がり、今度は広く四角い空間での踊り。
シンクロしたり、しなかったり。

その無表情なダンサーと衣装と空間が
近未来を思わせるような、空虚な人間かロボットか
なにかいろいろ想像がふくらむ時間でした。
その点では、おもしろかった!

が、聴覚効果と視覚効果で酔いました。
いろんな光の明滅、テクノ系の体に響く音が、私は苦手です。
具合悪くなりそうでした。しくしく。
たしか制作の野本さんが「具合悪くなった人は・・・」などと最初に言っていたけど
きっと何人かは、ダウンする人がいると思われます。
これから見る方は注意です。

それにしても今回はゲネプロだったから、300人くらい入っていたんだろうけど
チケット完売って言ってたし、一回公演で何人入るのか疑問。
劇場の座席数だけ人数がいたら、とーってもギュウギュウで大変なんじゃないだろうか??

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