8.31

新潟−浅草−寝台列車「北斗星」


MAX初体験
浅草 寅さんの足跡探し
北斗星 出発進行!
番外編 嫁日記

MAX初体験

いよいよ北海道に旅立つとき。
旅の始まりはまず自宅から新潟駅へのタクシーから。
バスで行けば約20分、2人で460円の道のりであるのになんて贅沢なことか。
まあいいよね、一生に一度であろう贅沢旅行だし、このたびのタイトルも「豪華大移動の旅」なわけだから。

というわけでタクシーの運ちゃんとしばしウナギの話で盛り上がりつつ新潟駅へ到着。
ここで北海道の知人への手土産(新潟の土産といえば元祖浪速屋の柿の種)を購入。
新幹線ホームへとあがる。

2人の乗る新幹線、E1系、MAXあさひ314号はすでに入線して我々を出迎えてくれていた。
さっそく乗車、のその前に駅名表示板とともに記念撮影。
実はこのたび、JR東日本のキャンペーン「トレイング2000」のポイント稼ぎもかねているのだ。
「トレイング2000」とは各路線にポイントが設定させており、2000ポイントためて景品をもらうというもの。
我々はこの旅で実に1000ポイントも稼いでしまうわけだ。
そのため、同種の記念撮影は上野・札幌でも行われる。

MAX乗車後、11:14出発進行。 2人ともMAXは初乗車なので、二階の指定席をとれて大喜び。
200系と比べるとさすがに製造年が近いだけあっていい乗り心地である。 そしてなんといっても視点が高い。
すれ違う200系の屋根と同じ高さである。
見慣れた新幹線からの風景も少し違って見えました。
一服ついてからお昼を買いにビッフェへ。
長岡駅の駅弁「越後の闘牛・牛めし」をいただく。 評価は70点というところか。
ビッフェに行く途中、自動販売機にMAXオリジナルトランプを見つけた。
売り切れだったのが残念。

好天に恵まれ、よい旅立ちである。


浅草 寅さんの足跡探し

上野に近付くとなにやら地上を走る路線上に不自然な位置で止まっている列車が見えた。
またなにか問題が起きたのかと思って上野駅に降り立つと、山手線外回りが止まっていた。
まあ我々の乗る列車に影響がなかったのでよいとしよう。

上野では約2時間ほど時間に余裕があるので、浅草に寄り道をすることにして、地下鉄銀座線に乗り換える。
浅草に着くとさっそく雷門の前で記念撮影。
できあがった構図は定番なもの。
人に見せるほどのものではないか。
仲見世通りを通り越して浅草寺にお参りして旅の安全を祈願。
その後仲見世を散策した。
浅草といえば「男はつらいよ」の寅さんだが、それに関するものがなにも見つからなかったのが不思議である。
それをダシにして観光客を集めているのかと思っていたが、そうでもないらしい。
そういった案内板がなにもないのだ。
「車屋」のモデルになったという「とら屋」も探したが見つからず。
闇雲に歩いているうちに浅草演芸ホールを発見。
林家こぶ兵&いっ平の公演で、ちょっと見たかったが、嫁に却下される。

歩き回って疲れたところで甘味屋を発見。
クリームあんみつと苺のかき氷を注文して一服した。
正直言って浅草はちょっとつまらないところである。
人力車に乗って浅草見物というツアーを駅前でやっていて、それに乗って解説を憂ければおもしろいのかも知れないが、
その人力車というのが高いのだ。2人で1時間1万5千円。
二日目の小樽で見た人力車が二十分二千円だったことを考えるとべらぼうな値段である。
浅草メインの旅なら乗ったかも知れないが、今回はパス。

嫁は雷門前の黒田屋という店で絵はがきを購入。
さらにその向かいで両親への土産として人形焼きを買った。
北海道に行ったのになぜか人形焼きというウケねらいである。


北斗星 出発進行!

上野駅13番ホーム。
今回の旅のひとつの目玉がここから始まる。
寝台特急北斗星で北海道に向かうのだ。
が、その前に。

本当はこれに乗るはずだったという、新型寝台特急カシオペアを見送るため、早めにホームに入る。
しばらくして真新しい列車が入線。
昆虫系の顔、いや正確には尻なのだが、7月に走り出したばかりのE26系寝台列車がホームへ到着した。
現在の主流となっている24系25型寝台列車の後継機として開発されたばかりの高級寝台列車である。
我々もこの列車に乗るべく予約を取りに行ったのだが、まったくとれず。
聞けば十数秒で売り切れたそうだ。
これはカシオペア入線時のエピソード。
カシオペアの一番後ろの部屋、つまりもっとも高い部屋を覗き込んでいると、隣にいたご婦人がこともなげに、
「この部屋よね」 とか言っていた。 すごく悔しかった。

13番ホームには特設の5つ星広場という待合室があり、そこで16:28入線の北斗星1号を待つ。
それが我々の乗る列車だ。
入線と同時に写真撮影大会。
発車まで時間はたっぷりあり、ゆっくりと準備ができた。
私達の部屋はB寝台デュエット、4号車9号室。
この後数日経ってから気づくことなのだが、
この旅でとった指定席はなぜか4号車や4列目など、「4」という数字がつきまとっていた。
不吉である。

16:50 定刻出発。
しばらくベッドの狭さに苦労するが、そのうち慣れるだろう。
列車は順調に北に向かい、大宮、宇都宮に停車。
郡山に停車する前に夕食となる。
夕食は懐石膳「北斗星風」 どこが北斗星風なのかは分からないが、とにかくうまいと思った。
福島停車中も食していたのだが、ふとホームを見ると女子高生と目が合った。
ちょっと優越感である。

食堂車を後にするときミネラルウォーターを購入。
列車内はやけにのどが渇くからだ。
自動販売機はあるがビールがほとんどだし、ジュースは小さい缶の上に高い。
この辺はもう少し解決して欲しいところ。

また部屋に戻る途中、車掌室にも寄り、北斗星オリジナルのキーホルダーを手に入れる。
青森車掌区のオリジナルだそうで、気温によって色が変化するというものだ。
また青森から乗る函館車掌区の車掌も違うオリジナルグッズを売るそうなので、購入することを誓い、嫁はあきれ顔だ。

やがて消灯時間となるが、興奮のために寝られず。
しばらく夜の車窓を楽しんでいたところ、一ノ関を過ぎた頃から半月が空に顔を出す。
ちょうどこのあたりは宮沢賢治が創作活動をした地だったと思うが・・・
「銀河鉄道の夜」を思い出す風景だった。


番外編 嫁日記

新幹線「MAX」で食べたのは、朝御飯の残りのおにぎり(笑)そして駅弁を盗み食い。
2階席なのに車窓の風景も、印象に残ってない私ってなにしてるんでしょう。

浅草ではたくさーん歩き回りました。
これなら人力車も楽だったかも? 寄席が聞けなかったのは、時間がなかったせいと、入場料が高かったせいよ。
だって1日いても、15分でもかわんないんだもの。
1日いるんならいいんだけどねー。
浅草メインじゃないので却下です。はい。

そして上野駅「カシオペア」が着くと、旦那の姿が見えず。旦那撮影大会に入る(笑)
いよいよ「北斗星」初体験。ふふふ。
客室は広かったけど寝台が狭くて、寝ても寝返りができません。
隣の部屋と互い違いに寝台が並んでるので、自分の上には隣の部屋の寝台があります。
これこそ空間の有効利用。
客室は進行方向右側に寄っていて、左側には大きな窓1人分の廊下が続きます。
レストランはお店みたい。
ボルドーが基調で、真ん中通路、両脇に各テーブルテーブルランプつき。
ほんのりとした照明にうっとり。
車窓にランプシェードがうつりこんで、ここだけ気分はオリエント急行。
乗ったことないけどね。 ただ難点は、揺れること(笑)
夜は何度も目が覚めるし、さんざん。
でも夕食(予約制)も朝食(先着順)も堪能したし
今度はぜひ「カシオペア」に乗ってみたいなー。


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