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児童文学 1の扉

ハリー・ポッターと賢者の石/ハリー・ポッターと秘密の部屋 J.K.ローリング/作
魔女の宅急便その2 キキと新しい魔法 角野栄子/作
闇の守り人 上橋菜穂子/作
精霊の守り人 上橋菜穂子/作
みどりのゆび モーリス・ドリュオン/作
魔女の宅急便 角野栄子/作

ハリー・ポッターと賢者の石/ハリー・ポッターと秘密の部屋 J.K.ローリング/作

「ハリー・ポッターは偉大な魔法使いだ」
自分の出生の秘密を知らなかったどん底人生のハリーが
実は魔法使いを破滅におとしめようとした戦いの、唯一の生き残りだった。
魔王は機会あるごとにハリーを狙ってくる。
ハリーは親友と共に謎を解きながら、魔王に立ち向かうことができるのか?

1巻は作者の初めての作品だけあって、面白いんだけど疲れる文章でした。
それでも2巻は少しはマシになったと思います。訳者の未熟さもあるか?
とりあえず全7巻、もうすでに書き終わっていて、毎年一巻ずつ刊行されるとか。
ハリーの学校が7年間の寮生活、毎年1回は魔王に襲われるのか。魔王?
時代に乗り遅れないよう、読んでみました(笑)やっとか…。
夏には3巻でるんだよね。
2001.5.15
魔女の宅急便その2 キキと新しい魔法 角野栄子/作

コリコの町に戻ってきたキキは、たくさんのお届け物の仕事の中で
自分がなぜ魔女なのか、
みんなが想像する魔女のイメージに悩んでしまって、ほうきもふらふらです。
それでもしだいに「キキがいてくれてよかった」の言葉にあたたかくなり、
今度はそのあたたかくなった心で、みんなに幸せをわけてあげることにしました。

映画が先なのか、それともこの話が先だったのかは分かりません。
でもキキが悩んで、町のみんなに元気づけられていくところは
見ていてうれしいものでした。
つらいことや寂しいこともあるけれど、みんなの心が分かるようになったら
魔女の血が騒いで、いつか本当の魔女になる。
ちょっぴりの魔女じゃなくて、お母さんのような魔女になる。
自分が一人で寂しくなったとき、
誰も自分を必要としてくれないのかな、なんて悩んだときに
お薦めの一冊です。がんばって「その3」も探して読もうっと。
2001.1.31
闇の守り人 上橋菜穂子/作

故郷に戻った女用心棒バルサが待ち受けていたのは、
ねじまがった情報といまだ続く陰謀の渦。
すべては彼女がこの国を追われたところから始まり、
そして今や国を揺るがすほどの大事件となってしまった。
真実はなにか?国を救えるか?

あああ、どうしよう。はまってます(笑)2冊借りててよかった。
もう読まなくちゃこの世界は味わえません。私ってどうしてこう児童文学に弱いんだろう…。
相性いいんだな、子供ってことか?
2001.1.15
精霊の守り人 上橋菜穂子/作

女ながら武術に秀でた用心棒バルサは、第2皇子チャグムを守ることになった。
チャグムを狙う皇帝の刺客 皇子の体に眠る物は、
この国に災いをもたらす伝説の生き物なのか
それとも?

本屋さんで気になっていたんですが、図書館で見つけたので借りました。
これは久々のヒットです!
ファンタジーというのだろうな、世界観がしっかりしているので
いくつも物語ができそうです。実際これは3部作。
今2冊目を読み始めたところです。
精霊と先住民族、神と呼ばれる皇族と用心棒。
用心棒だって実は隣の国の、むぐむぐ…。
和製ファンタジーもなかなかいけます。ハリーに負けるな!(笑)
野間児童文芸新人賞受賞。
挿し絵はジブリの二木真希子「世界の真ん中の木」著作。
2001.1.14
闇の守り人/夢の守り人
続編があります
みどりのゆび モーリス・ドリュオン/作

鉄砲商人の「おとうさん」
きれいな「おかあさん」のあいだには
小さな男の子「チト」
小学校に行ったのに授業の最中に寝てしまうチトは
学校を辞めさせられ、いろいろな人から授業を受けます。
その中でチトの不思議を見つけたのは
庭師のおじいさんでした。
チトの親指は「みどりのゆび」
触れるだけで植物を育てることができる
幸せの指でした。

こんなにも有名な話読んだことなかったんですよ(笑)
いや読んだことあるのかもしれない、忘れただけ?
チトの不思議でいろいろな不幸を幸せに変えていくシーンが
なんともいいです。でも最後は…。
ちょっと悲しいですけど純粋な男の子の気持ちを
体験してみませんか?
2001.1.12
魔女の宅急便 角野栄子/作

魔女のキキは独り立ちのために育った町を旅立つときが来た
黒い服を身にまとい、黒い猫をお供に連れて
目指すは海の見える町
そこでひとりぼっちのキキは
お届け物屋さん「魔女の宅急便」をひらく。
絵描きさんにとんぼ
まにあわせ屋のすみれさんにミミ、編み物上手なおばあさん
町長さんに春を呼ぶ楽団さん達
やがて1年たって里帰り
でも 帰りたいと思うのは自分の選んだ海の見える町だった

映画が先行していたので、ようやく読んだ作品のひとつ。
(ひとつと書いて、まだあるのかなどと考えてみたが、なかった)
2時間という映画の時間枠を気にしない、本来の世界がそこにある。
「悲しいことも寂しいこともあるけれど、みんなに慰めてもらえて、私は元気に暮らしています」
そんな幼いキキの独り立ちには、私にはない勇気があった。
独り立ちを始めようと思う人には、お薦めの本だと思うな。
2000.5.24