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児童文学 5の扉

シノダ!鏡の中の秘密の池 富安陽子/作
天と地の守り人 第3部 新ヨゴ皇国編 上橋菜穂子/作
天山の巫女ソニンA海の孔雀 菅野雪虫/作
天と地の守り人 第2部 カンバル王国編 上橋菜穂子/作
天と地の守り人 第1部 ロタ王国編 上橋菜穂子/作
天山の巫女ソニン@金の燕 菅野雪虫/作 

シノダ!鏡の中の秘密の池 富安陽子/作

篠田家には秘密がある。
お母さんはキツネで、子供達はキツネとのあいの子。
そんな家庭事情だからか、
いつもやっかいなことに巻き込まれる。
お母さんの家族がキツネだってことを秘密にしてるのに、
お父さん方のお婆ちゃんが泊まりに来ることになった。
この期間、無事に過ごせるだろうか!?

これはシリーズ3作目です。
1作目の「チビ竜と魔法の実」は、
小さな竜が、篠田家のお風呂場に住み着いてしまったお話。
2作目の「樹のことばと石の封印」は、
篠田家のタンスから、子供達が異世界に迷い込んでしまうお話。
3作目は、お婆ちゃんの家から送られてきた不思議な鏡と、
お父さんの子供の頃の思い出話。
どの作品もお薦めです。
シリーズではないけど「空へつづく神話」もお薦めです。
また好きな作家、みーっけた♪

2007.8.11
天と地の守り人 第3部 新ヨゴ皇国編 上橋菜穂子/作

女用心棒、短槍つかいのバルサは、
新ヨゴ皇国の皇太子チャグムと別れ、タンダのもとを目指した。
草兵として借り出されたタンダの生死が心配だからだ。
チャグムは2年間自分を死んだものとなっている故国を目指す。
タルシュ帝国の跡目争い、新ヨゴ皇国への侵略、
そしてナユグの春による大災害の阻止。
物語は終局を迎える。

終わっちゃいましたよ・・・。
全ての国と人の結末を描くために、
それぞれのエピソードが薄くなって、少し残念ではありますが、
終わっちゃいました。
あー残念。
好きな世界だっただけに、終わってしまうのは寂しいのです。
今後チャグムの雄姿は見られないのでしょうか?
いつかバルサと再会して欲しいものです。

さてNHKBS2で始まったアニメですが、
第1話からあんな人やあんなモノも!登場していますw
ちょっと楽しみです。
早くチャグムが髪切ってくれないかな・・・ざんばらの方が好き♪

2007.4.10
天山の巫女ソニンA海の孔雀 菅野雪虫/作

<沙維>の国の末王子、口のきけないイウォル王子の、
心の声が聞こえるソニンは、王子の侍女として働く。
<沙維>王族の命を救ったソニンだったが、
今度は隣国<江南>の国のクワン王子の騒動に巻き込まれていく。

「大丈夫。苦労する道を選んだとしても、不幸になる道は選んでないから」

前作は面白かったのに、すっかり内容を忘れている私です。
読み進めるうちに、なんとなーく思い出したりして(笑)

天山の巫女として生きるのに、
喜怒哀楽や欲を持つことを必要としなかったソニンが、
山を下りた暮らしの中で、
人と同じことであるということが、幸せなのか幸せでないのか、
考えていく様が、成長過程が、読んでいて楽しいです。

あ!図書館から電話が↓第3部届いたって・・・借りに行かねばw

2007.4.5
天と地の守り人 第2部 カンバル王国編 上橋菜穂子/作

女用心棒、短槍つかいのバルサは、
新ヨゴ皇国の皇太子チャグムと出会うことができた。
彼を守り、ロタ王国の親書をカンバル王国に届けるのがバルサの役目だ。
それを阻止すべく、タルシュ帝国の刺客は彼らに襲いかかる。
とき同じくして、精霊の世界にも異変が起きていた。
「春」が来たのだ。
「春」は現世にも影響し、温暖化する現世に天災を予感させる出来事が起きる。
侵略の手が迫る、そして天災も起こりえる新ヨゴ皇国。
追放された身で、チャグムは母国を救うことができるのか。

図書館から借りてきた本を、一気に読んでしまいました。ああもったいない。
すでに最終巻は発売されているし、先を読みたいけれど、
いつかは全巻揃えたいけれど・・・カネガネエ(泣)
でも欲しいことは欲しいし、最終巻買っちゃうかな〜。
NHKBS2でのアニメの放送も4月から始まるので楽しみです。
藤原カムイがアニメ版の漫画化もするようです。
ファンが増えてくれると嬉しいなあ。

2006.11.21発売の 「獣の奏者T闘蛇編/U王獣編」もお薦め♪

2007.3.6
天と地の守り人 第1部 ロタ王国編 上橋菜穂子/作

女用心棒、短槍つかいのバルサは、
新ヨゴ皇国の皇太子チャグムを探していた。
数年前、
彼の生命と、彼に宿った精霊の生命を救ったバルサが、
チャグムの死を噂に聞いて落胆していたところに、
彼の生存を知らせる使者に会う。
「チャグムを捜してくれ、そして彼を守ってくれ」
バルサはチャグムに会うことが出来るのか!?

1年間(笑)チャグムが海を泳いで泳ぎ着いた先に、
「旅人」ではなく「守り人」で話が続きました!
1作目発表から10年、ようやくシリーズ最終章
全3巻の第1部発売です。
嬉しい。
でも彼らを取り巻く、まわりの国と人間関係が深すぎ!
もう一回読み直さないとダメみたいです。
借り読みではなく、いつか本をこの手にしたいなあ・・・。

第2部 カンバル王国編 2007年1月発売決定
第3部 新ヨゴ皇国編 2007年2月発売決定

2007春NHKにて、守り人シリーズ1作目「精霊の守り人」アニメ化決定

2006.12.18
天山の巫女ソニン@金の燕 菅野雪虫/作

天山の巫女に選ばれたソニンは、
産まれたばかりで山に入り巫女の修行をしたけれど、
そのかいもなく、12年経って実家に戻されてしまった。
しかし、彼女の人生は波乱に満ちていて、
普通の女の子ではいられなかった。

ああ、久しぶりにヒットです。
しかし続き物だなんて、ヨヨヨ。
純粋無垢な少女が、教えられてきた世界を飛び出し、
自分の知らないことをたくさん知り、
そして疑問を持ち成長していく姿がいいです。
実家に戻されたけど「巫女」は「巫女」なんだろうなあ。
きっと。

講談社児童文学新人賞受賞

2006.10.2