演劇鑑賞録 2006

「雨と夢のあとに」
「グスコーブドリの伝記」
「野村万作萬斎狂言公演」
「風を継ぐ者」
「りゅーとぴあ1コインコンサート vol.22」
「クロノス」
「町から来た少女」「雪の女王」
「賢治島探険記」


「雨と夢のあとに」2006.9.15 オンライン放送

キャラメルボックスのオンライン放送も、
「賢治島探険記」「クロノス」と続き、今年第3弾の放送は「雨と夢のあとに」です。
これはテレビ朝日の深夜枠で放送されたドラマの舞台化です。
キャラメルボックスの脚本家二人が、テレビ用に脚本を書いたもので、原作は柳美里、
雨役は「女王の教室」に出演した福田麻由子さんです。
キャラメルボックスでの客演年齢、最年少ですな、きっと。

オンライン放送も公演初期を一回、後期を一回見終わりました。
一回目は泣けなかったところも、二回目の舞台はさすが後期、
役者の感情移入が強く、感情表現も強くて、役者を見ていると泣けます・・・。
最近は主役をはることが多くなった岡田さん。
いいお父さんです。
福田さんの台詞の言い方が、私はあんまり好きではないですが、
舞台ではすごいらしいです。
そして岡内さんも、らぶ。

あー生舞台観たいよう。

今度発売になるクロノス3部作の限定DVDBOX欲しいです。
15000円かあ・・・。高い(泣)

「グスコーブドリの伝記」2006.8.26 りゅーとぴあ劇場

アプリコットとのお付き合いも6年になります。
小1だった子が、小6ですよ!コマッタ(汗)そんなに付き合い長いか・・・。
今回、宮沢賢治の作品をとりあげると知って、ちょっと楽しみだった私。
中日に鑑賞してきました。

オーケストラピットが開いていてビックリ!
フルート演奏にピアノに打楽器。指揮者がいるしー!
導入の歌からきれいなコーラスで、聴いていて心地よかったです。
それからnoismメンバーによる動きの指導もあったためか、動きが新鮮。
演出が笹部氏ではなく、戸中井さんだったのも新鮮。
学芸会印象は吹っ飛んで、アルゴミュージカルに匹敵するんじゃないの?と思うほどでした。
地元でこんな子供演劇が観れるなんて、スゲー。と、久しぶりに思いました。

難を言うなら、やっぱり台詞が聞き取りづらかったこと。
物語に予備知識がなかったので、かなりの集中力を必要としました。
たまに話し声が聞こえる会場では、けっこうツライのよね。
まあそれは子供演劇の客層の欠点かな。

テーマが「自己犠牲」「命」だったので、けっこう重くて泣けました。うう綾音泣かせる・・・。
アプリコットで泣いたのは久しぶりー、赤毛のアン初演以来かなあ?
以前アンをやった知世ももう中2。今回主役でした、大きくなったし・・・。
他にも萌子、雅、優、茜、美咲、役付でがんばってました。
もう知ってる子も少なくなってきましたよ。
でも終了後のロビーで私を見つけてくれた子がいました。ありがとう。

そういえば映画「シムソンズ」にでた藤井美菜もアプリコット出身でした。
今後、美菜のような俳優さんが出てくれると嬉しいなあ。夢かなあ?w

「野村万作萬斎狂言公演」2006.5.12 りゅーとぴあ能楽堂

02年から観続けている劇場狂言も今回で「第八回」!
最近は観る人が減ってきたのか、「当日券」が存在するようになってしまったのが残念ですが、
今年も万作さんらぶ♪のだんなさんと能楽堂へやってきました。
県民会館では槇原のコンサート、Bスタジオではノイズムの公演と盛りだくさんでした。
駐車場が混むことを予想して、今回はバスでりゅーとぴあで待ち合わせです。

開演前にりゅーとぴあで働いている後輩に会い、だんなさんを紹介。
だってこの前会ったときは「ええー!」って大爆笑されたんですもの。
彼女は中学のときの部活の後輩で、高校も同じ、だんなさんのことも知ってますw
そんな彼女と開館での狂言公演談義。
劇場公演はどうだっただの、茂山狂言はどうだだの、ノイズムも話したか!
あっという間に、開演〜。
今回の演目は「咲曄(サッカ)」「宗論(シュウロン)」の2本です。

「咲曄」は詐欺師のお話。
主(高野)さんに頼まれて、太郎冠者(万之介)は顔も知らない主の叔父を連れてくる。
叔父と偽って来たのは詐欺師の咲曄(石田)。
「あの男は叔父じゃない!うまく言いくるめて帰しなさい」との主の言葉なのに、
変な方向に状況が進んでいく。
最終的に主のまねっこをする太郎冠者が、とっても笑えます。
万之介さんのヨヨヨっぷりも健在(笑)
最近だんなさんは、万之介さんも好きらしいです。

「宗論」は宗派論争のお話。
旅の途中、犬猿の仲の浄土僧(万作)と法華僧(萬斎)が出会い、
お互い自分の宗派が一番だと自慢合戦をするのだが、
物腰の柔らかい万作さんと、実直でキビキビ動く萬斎さんの対比が面白い。
それは芸歴なのか、芸風なのか?
同じ役をお互い取り替えて演じるのを、ぜひ観てみたいです。

そういえば、親子共演が珍しいとだんなさんが言っていたけど、そうだったかなあ。
あ、02年のとき観た「隠狸」が共演作品っぽい。

「風を継ぐ者」2006.4.20 DVD

最近キャラメルボックスにはまっている私を許せ!(笑)
今日見たのは友人から借りたDVDで、2001年公演の「風を継ぐ者」
新選組の話で、土方さんを大内さんが、沖田をクロノスの菅野さんが演ってます。
主人公は細見さんなんだけどね(笑)

私がキャラメルボックスを知ったのは1992年、
川原由美子のマンガ「あなたに逢いたい」の巻末でです。
演劇もののマンガで、劇団に取材に訪れてレポートを描いていたのですが、
たしかメインは「音楽座」のことが描いてあったんだよね。
キャラメルのことは、ほんのちょっとしか触れていなかった気がする。
同じ年に定宏美香の描いたマンガ「銀河旋律」を読んで、
舞台も知らないのに名前だけは知っていた劇団でした。

初めて作品を見たのはビデオでかな?
「サンタクロースが歌ってくれた」「ケンジ先生」「さよならノーチラス号」の3本。
生の舞台を初めて観たのは、新潟のりゅーとぴあで1998年に「My Belle」
あとはテレビでやった「銀河旋律」、
その後は演劇鑑賞録の通り「TRUTH」「ブリザード・ミュージック」「太陽まであと一歩」
「SKIP」「賢治島探険記」「クロノス」・・・12作品目か・・・。

基本的に西川さんのファンなのだけど、最近は菅野さんが気になっているので、
菅野さんの沖田総司を追っかけて見ていました。
感想・・・
生の舞台が観たいー!キャラメルの新作が観たいー!(泣
年に4作も公演をしているので、いくらDVDが出ているといっても、
みんな買えないし、とっても追いつきません。

上川、近江谷(退団しました)、西川の舞台はもう見られないので、
あの頃その下あたりに位置していた大内、岡田主演の舞台が見たい!
って、新作がそうじゃん!
ゴメン細見サンモイルケド、タイプジャナクテ・・・。
ダカラ、コノ作品ノ感想ヲ書カナイノカ?

面白かったですよ。あとで、もう一回見直そうー。

演劇集団「キャラメルボックス」http://www.caramelbox.com/

「りゅーとぴあ1コインコンサート vol.22」2006.4.15 りゅーとぴあコンサートホール

和風倶楽部の花見にあわせて行きました。
花見客で混んでいる駐車場、そして開演ギリギリでレセプショニストさんに、
「急いでください、3階のお席へどうぞ!」
って言われましたが、着物なので急げません。なのにすごいせかされた・・・。
久しぶりの土曜公演なので、花見客もあわせて混み混み。
1曲目が終わって少し会場が明るくなると、観客の多さにびっくりです。
後から来たので、パイプオルガン脇の席に誘導されましたが、
私、このホールの高いところはキライなので、1階席に案内してもらいました。
1階席前列はガラガラ。そうよねー、パイプオルガン演奏は正面席の2階以上がいい席だもん。

そして私にとってもメイン演奏!
バッハ「主よ、人の望みの喜びよ」とサン・サーンスの「動物の謝肉祭より白鳥」
賛美歌系の曲は、やっぱりパイプオルガン!いいですよねー。
休憩を挟んで2部・・・この2部の選曲が、ものすごい曲ばかりで、
2部1曲目に至っては「それ、曲か?騒音か?」というもの。
うーん、うららかな春の昼には、ちょっと選曲ミスなのでは?
奏者だけが楽しんでいるようです。
しかもアンコールが「赤とんぼ」・・・秋の曲だし!
まあ、知っている曲で和みましたが、イマイチなコンサートでした。泣。
500円で2曲聞いたと思えば、いいかー。

「クロノス」2006.3.21 オンライン放送

キャラメルボックスのオンライン放送開始が、20日の夜から開始でしたが、21日の昼に見ました!
休みの日もあって回線が混んでいるのか、途中映像が止まってしまったりして、
スムーズに見ることはできなかったのだけど、いつしかどっぷり。
パソコンの前に陣取って見ていたのだけど、旦那さんも工作しながら聞いていたようです。

作品は原作が梶尾真治「クロノス・ジョウンターの伝説」 (朝日ソノラマ刊)です。
作風は過去の作品、私が一番好きな「さよならノーチラス号」と一緒ですかね。
主人公を演じるのは菅野良一。
だいぶ前からいた人なんですが、旦那さんはずっと西川浩幸が演じていたと思っていたくらい
西川さんの演技を受け継いでますって感じ。まあ同じ劇団だからw
何回か彼の演技を見たことありますが、いいですねー彼。主役だからでしょうかねー。
ヒロインを演じるのはスキップでも主人公を演じた岡内美喜子。
彼女の上にいつもいた小川江利子が退団してしまったので、
女性系ヒロインの座が回ってくるようになったのかしら?
畑中智行の演技には好感が持てました。いいかも畑中。

あらすじは(以下ネタバレあり)
中学のときから好意を寄せていた女性来美子に久しぶりに会い、
想いを告白することもできず、彼女を失ってしまった主人公吹原。
彼の会社では物質を過去に飛ばす機械「クロノス・ジョウンター」を開発していた。
彼はその機械を使い、過去へ飛ぶ。彼女を救うために、何度も何度も・・・。

その時間移動の反動で、大変なことになるのですが、それでも助けに向かう吹原。
いやーいいねー。一途だね吹原って。
でもたくさんの人に接触し、過去を変えようとするなんて、
絶対タイムパラドックスがおこってると思うぞ・・・。
まあ物語だからいいか(いいのか?)

キャラメルボックス春のツアーは明日大阪からあきます。
この「クロノス・ジョウンター」関連のお話、2本立てです。いいなー、観に行きたいなー。
しかも大内・岡田主役だしなー。

「町から来た少女」「雪の女王」2006.3.19 りゅーとぴあスタジオB

本日、りゅーとぴあのすべての会場で公演がありました。私はスタジオBにてアプリコット鑑賞。
なんだかものすごい整理券の倍率だったらしいのですが、当てました!
あとで「ぱせりさん、関係者なんだからいいのにー」なんて言われましたが、
お客として観ないと、辛口感想言えないので(笑)

さて一作目「町から来た少女」はアプリコットでも小学生メンバー。
そういえば初演観たなー。
まあ新人が多かったせいか(もうほとんどの子供が分からない・・・)、
ちょっと台詞に気持ちがこもっていないところがあったような気がします。棒読み?
それにしても、あの家庭って、あんなに意地悪な兄弟でしたっけ??
まあ意地悪さがかえって来訪者を寄せつけない感をだしていて、よかったかもしれません。
冬から春に季節が変わるように、少しずつ主人公が受け入れられていくのはよかったです。

二作目「雪の女王」は中学生、高校生メンバー。
こちらはいままでのアプリコットと違い、すべてがお手製。
演出も脚本も照明も音楽も、すべてです。
高校演劇を思い出しましたが、アプリコットメンバーは演劇経験が長いので、
高校演劇よりちょっと高度かもしれません。
演出も動く壁を巧みに使い、場面を転換しているのはいいのですが、
その転換が多すぎて、観ている方がツカレマス。
正面から観ることを意識しすぎているような演出で、横から見るとツライです。
「演じる」というのは楽しいのですが、今度は「観てもらう」ということも考えた方がいいかも。
でもお手製の歌は秀逸で、劇中歌に拍手がおきたのはすごかったな。
千秋楽のせいか、カーテンコールがダラダラしすぎで、ちょっと残念でした。
おもしろかったんだけどねー。

私の知っているアプリコットメンバーも減ってきたし、私もアプリコット卒業かなー。

「賢治島探険記」2006.2.21 オンライン放送

このためにsonetの会員になったぱせりです。
キャラメルボックスの舞台は、生は見られないし、DVDも高いし!
会員にのみ、舞台を定点録画してパソコンで放送する、
オンデマンド放送をたまにやっているのですが、ようやく待ちに待った放送がこれでした。

楽しみに待っていたのはいいけれど、宮沢賢治の短編集だったのでちょっとガッカリ。
やっぱり話が分からない、オリジナルの方がいいかなーなんて。
それでも再演なので、初演のときと短編は演目が違うんですって。
今回のは「ゆきわたり」「注文の多い料理店」「風の又三郎」
「セロ弾きのゴーシュ」「銀河鉄道の夜」
短編の合間には、音楽を奏でたりと、けっこう盛りだくさんです。
「セロ弾きのゴーシュ」では日替わりで、キャラメル関連のゲストが出演。
15分だけのライブがあります。
千秋楽はザバダックの吉良さんと小峰さんが出ていました。
いいなー。

今度のオンデマンド放送は、年末のツアーだった「クロノス」です。
楽しみー♪

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